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障害という言葉の向く先は [ちょっといい話]

先日、娘の高校で障害者の演奏会があったようです。
視覚障害のご夫婦や、同じく視覚障害の女の子が来て、演奏を聞かせてくれたとのこと。
素晴らしい演奏だったそうです。

最後に何か質問がありますか?ってことになって。
体育館がシーンっと静まる中、ウチの娘だけが手を挙げました。

「周りの人に何か気を付けてほしいことはありますか?」

そんな質問に対し、その方々は

「困っている様子だったり、危険だったりしたら、声をかけてほしい」

というように答えたそうです。
確かにそうです。
遠慮して遠くで見守るだけだったり、気を使って見て見ぬ振りをしてもらっても、障害者は嬉しくないんです。
当たり前と言えば当たり前ではありますが、普段何も不自由のない生活をしている学生たちに、この言葉は目からウロコだったようで、「障害者の気持ち」を想像する、良い機会だったでしょう。
そんな積み重ねで「思いやり」が育まれてくれれば、と思います。




障害者も最近は「障がい者」と書かれることが増えました。
あるいは子供を「子ども」とかね。
「部落」も差別用語だから「地区」とか「集落」と言う。

今回の演奏会で娘はそれを、差別をなくす良いことだと考えたようです。
でも、ワタシはこういう風潮がとても嫌いです。
呼び方や書き方を変えればそれでいいの?って思うんです。

呼ばれる側を思いやって、とか説明されても、違うだろって思います。
あれは、呼ぶ側の心理、なんです。
呼び方を変えることで、自分は配慮している、って安心したいんです。
そこには呼ばれる側への思いやりは何もありません。
障害者を障がい者と書いたところで障害者は誰も喜びません。

「害」という漢字が悪いイメージだから、とか言う人がいます。
でもそれは、その人が使う「障害」という言葉が、障害者その人、その部位を指しているからだと思います。
だから「かわいそう」とか思う。

そうじゃないんです。
「見えない目」が障害なんじゃない。
目が見えないことによって生じる様々な「不便なこと」が障害なんです。
道路の段差だったり、点字ブロック上の放置自転車だったり。

障害者の「障害」というのは、その人が社会生活を営む上で「社会に」何かしらの障害があるから。
社会との関わり合いに障害となるものがあるから。
だから「障害者」なんです。
「障害」という言葉は、人に向かっているんじゃなくて、社会に向いているんです。
「かわいそう」なんかじゃないんです。
「不便」なだけなんです。

だから「障害者」を「障がい者」と書くことが「配慮」だと思ったら大間違いです。
社会との間の障害なんだから「障害」で良いんです。

決して「障害」を人に向けて使ってはいけません。
それは「差別」以外、何も生みだしませんし、何も変わりません。



社会の至る所にある「障害」。
それは一つ一つどれも人間の知恵と努力で解決できるものだと思います。
別に制度がどうとかじゃなくても良いんです。
ちょっとした時にまわりがちょっとだけ手伝ったり、ほんの少し気を使うだけで良いんです。
声をかけたり、手を差し出したり。
それだけでいくつもの小さな障害を減らすことが出来ます。
そうやって少しずつでも障害が取り除かれていって、もしも障害のない社会が訪れたなら。
そうなったら、世界中から「障害者がいなくなる」んですよ。
…揚げ足を取られそうだから正確に書きましょうか。
「障害者という言葉に意味がなくなる」んです。

すごくないですか。
素晴らしい世の中になると思いませんか。
人はそういった努力をすべきだし、それをできるのが人間なんだと思います。
呼び方をどう変えたら自分が気楽か、なんて考えてるのはオカシイのです。



障害者の障害とは「社会との関わりに障害がある」から、という認識が少しでも広まると良いなと思います。
嬉しいことに最近はこのように考える人も増えていますよね。
良いことです。

娘にはそんな話をしました。
微力ですがこの記事をご覧になって「なるほど、そんな考え方もイイな」と思ってくれる人が一人でも増えたらうれしいです。
社会に存在する障害が一つでもなくなりますように。



最近目に入ったツイート。



昔からスターバックスの企業姿勢は素晴らしいですね。
ただ単に障害者を雇用しているだけじゃない。
スタッフ同士がお互い普通に助け合いながら接客しているところが素晴らしい。
ただただ普通なところが。




本当は障害者も健常者もないんですよね。
みんな社会の一員なんです。

なんて…。
久しぶりにblogタイトルにピッタリな記事だった?

img-arbelt-thum01.jpg
Starbucks Coffee Japan



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アキオ

今更なコメントですが。。

あえて書きますが、、目が悪いとメクラ、腕や足に障害があればカタワ。
大きなこえではいえませんが、
目に障害がある人、と、目が暗い人。
足に障害がある人、と、片端。
使い方次第だと思いますが、決して、どちらがどちらより悪いイメージか、
と聞かれると困る時代だと思います。
障害者という言葉が一般化されていない時こそ、
やさしげ(怪しげ)な感じで障害者という言葉自体が
気を使った言葉として認識できましたが、今となっては。。。

言葉使いを変えるよりも、先にやることあるだろう、と思ってしまいます。
とりあえず働く環境下では、見守る時間も大切かな、と思ったりします。
なんでも手伝えばいい、というものでもなく、、、
どう言っていいのかわかりませんが、自立を助けるのはよし、
なんでも手を出して、代わりにやってあげるのは、どうなの、という感じですね。。
by アキオ (2017-01-15 22:34) 

GEN11

アキオさん
できないところに手を貸してあげるだけで良いんです。
何でもかんでもしてあげることはないし、それでは誰も幸せになれないと思います。

by GEN11 (2017-01-21 23:19) 

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